「二人とも福岡県出身です。県内にヨット部のある高校はわずか4校。そのうちの2校にそれぞれ通っていました。バスケ部と悩んだ結果、全く新しいことをやってみるのもいいかと、ヨット部へ。ちょうどそのころ福岡県は国体を控えていて、わたしの高校が強化校に選ばれたこともあって、3年間ヨットに尽くした高校時代でしたね」(浩紀さん)
「ヨットって楽しそうと体験入部した日、たまたま本当にキレイな夕日を独り占めしてしまい、どハマりしました。家から学校までが1時間。そして学校からハーバーまでも1時間。でも、移動時間もなんのその、学校が終わるとまっすぐハーバーに向かいました。と言っても準備も時間がかかるので、ほんのすこししか乗れないんですけどね。それでも沖に出る気持ちよさにはかなわないんです」(陽子さん)
サッカーや野球、バスケットなどと違って、ヨットは高校デビューの人が多い。スタートがフラットな状態なので、頑張りがいがあったという。競技人口が少ないので、ヨット部同士で顔見知りになったり、大学生と一緒に練習したりと、密な関係を築ける。国体で優勝した浩紀さんはヨット推薦で同志社大学へ。陽子さんも進学先でやはりヨット部へ。
「正直言うと、最初は入るつもりはなかったんです。勉強もありますし。でも、経験者であることを知られてしまい、流れでヨット部へ(笑)いざ、練習や大会でハーバーへ行くと、高校時代の面々と会えるんですよ。狭い世界ですからね。テストとレースが重なった時はきつかったですけど、仲間がいるのが嬉しくて、なかなかやめられませんでした」(陽子さん)
2011 年オープン、SAILFAST のショップ。マリンウェア ZHIK を中心にセレクトした商品や、競技中の写真、 ゴールドメダリストのサインキャップが並ぶ。
大学でヨット部主将を務めたのちに卒業、オムロン株式会社で実業団入りしていた浩紀さんだったが、入社3年後に退社。企業には所属せず、スポンサーの広告収入などを糧に、個人で選手活動をはじめていく。一方、陽子さんは企業の営業職に7年間携わったのちに、浩紀さんと結婚し、退職。久しく離れていたヨットの世界へ戻ってくる。
「2002年の世界選手権でオリンピック国枠を獲得したものの、2年後のアテネオリンピックの選考には落ちてしまいました。その頃、陽子が第一子を身ごもっていて、いつまでもフラフラしていられない、何かビジネスをスタートしたいと考えはじめました。そこで思い出したのが、オリンピック選考会のために滞在したクロアチアで見かけたボート< VSR >のこと。とにかく革命的だったし、日本では見たことがなかった。これはもしかすると、もしかするかもしれない。メールを送ってみたらとても喜んでくれ、次の日から僕が日本の輸入総代理店になりました(笑) 」(浩紀さん)
「それまでコーチボートとして使われていたリブボート(外周にエアチューブがついたボート)は、浅い形が当たり前で、濡れる、疲れる、寒い。なのに、クロアチアで見たVSR に乗っていた人は、Tシャツ短パンだったんですよ。これってすごいことなんです。試乗してもらうだけで、その快適さにみんな大感動。荒天時でも安心して走れる耐候性の高さ、メンテナンスの容易さ、タフな作り。各都道府県、大学や高校のヨット部のレスキューボートとして、圧倒的な支持を集めることができました。東京オリンピックにも使用されるんですよ。」(陽子さん)
VSRは販売だけでなく、メンテナンスやエアチューブの交換といった修理まで引き受ける。
「今の場所にショップを構えたのは、2011年のことです。現在は、ウェアの販売、ヨット・ボートの販売やレンタルが主な業務です。先ほどお話したVSRのほか、仲の良い金メダリストである友人から教えてもらい、とても気に入ってしまった、オーストラリアのセーリング専門ウェア
2020年東京オリンピック競技種目にもなっているセーリング。趣味として楽しんでいるのは団塊の世代が多く、大学や企業のヨット部も潰れてきているため、競技人口は減る一方だという。
「東京オリンピックでは、セーリング日本代表チーム「日の丸セーラーズ」のオフィシャルサプライヤーとして、
店が所有するボートはマリーナに係留。この沖合いがオリンピック会場となる。
オーストラリア発のセーリング専門ウェア
ショップからマリーナまで車で 5 分の環境。
これからについて
世界屈指の海風を、地元の人にも味わってもらいたいですね。葉山は日本のヨット発祥の地で、ヨット業者もたくさん住んでいる場所。世界中でセーリングしましたけど、葉山の海はトップレベルだと思いますし、海外選手からもそういった声が挙がります。でも、週末にセーリングするのは、遠くから車で来る人が多い。できれば、もっと地元の人にヨットを楽しんでもらいたいですよね。海辺で遊ぶのなら、もう一歩奥へ踏み込んで、沖に出てみる。そんな楽しみ方が当たり前になったらいいなと思います。
有限会社SAILFAST
神奈川県三浦郡葉山町長柄888-1
水曜日〜土曜日(祝日除く)11:00〜17:00
www.sailfast.jp
Instagram @Zhikjapan
後藤浩紀
1973年、福岡県生まれ。西南学院高校在学時、国民体育大会スナイプ級、優勝。その後同志社大学文学部・ヨット部へ。ヨット部主将として、1995年全日本学生ヨット個人選手権スナイプ級、優勝。2002年には、国際470級世界選手権、11位という記録を残す。2003年にはプレオリンピック470級、18位。現在は、全日本モス3連覇、国内最速記録を保持する。日本モスクラス会長。※国際モス級は、小型ヨット種目で最も注目を集める艇種の一つ。
請求書ってつまらないですよね。できれば貰いたくないような。でもある時、ある方から頂いた請求書が手紙のような封筒に入っていて、開けるのが楽しかったんです。それで、よくある茶封筒じゃなくて、何が入っているのか楽しみになるような封筒だったら、受け取る側の感覚もちょっと違うかなと思って。それで、オリジナルの封筒を作ってみようと思い立ちました。羽車の存在は知人から聞いていて、検索してサイトへ行き、Web注文しました。
会社のロゴにしたのは、気に入っていたカエルの人形。直接的に仕事に関係があるわけではないんですが、とても可愛らしいんですよ。普段から自分が好きなものをモチーフにしようと思って選んでみました。大きい封筒は見積書やカタログを送るのに。カタログは厚みがあるので、しっかりした厚みと質感が味わえるホワイトクラフト紙を気に入っています。小さいものは請求書用にと使い分けています。取扱ブランドに変化もあったりしたので、次は名刺を新調したいと思っています。
サイズ | 240×332mm(角2封筒) |
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紙 | ホワイトクラフト100g |
印刷 | オフセット2色 |
色 | ダークグレイ・プロセスイエロー |
価格 | 500枚21,400円 / 1000枚29,000円(+税) データ作成料3,000 円(+税) |
納期 | 校了後3営業日 |
サイズ | 235×120mm(長3カマス封筒) |
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紙 | ホワイトクラフト100g |
印刷 | オフセット2色 |
色 | ダークグレイ・プロセスイエロー |
価格 | 2,000枚28,200円 / 5,000枚57,500円(+税) データ作成料3,000円(+税) |
納期 | 校了後3営業日 |