「宇宙を歩く、と書いて宙歩(ゆうほ)という名前です。名刺を渡すとよく突っ込まれるのですが、名付けたのは父。古いものとか壮大なものが大好きな人で、吉村作治先生の調査隊に加わって、エジプトで発掘調査していたこともあるんですよ。30年以上も昔の話です。起業するときにも、どんな屋号にしようかと考えたとき、ふと思いついたのが自分の名前なんです。宙歩という名前ってUFOに空耳しますよね。そこで、自分の名前をもじったブランド名「ADAM SU KEY」としました。アダムスキーとは、元祖UFO研究家と言われる人なのですが、彼が目撃したというアダムスキー型と呼ばれるUFOをモチーフにして、名刺や封筒にも印刷しました。」
「興味津々な性格は、父譲りかもしれませんね。アパレルブランドでMDを担当し、あるタイミングでチーフという立場に就きましたが、下を育てるためにも現場は部下に任せる必要があり、デスク業務が増えていきました。それがどうしても物足りなくて。現場に出たい、自分の裁量で動きたい、そんな思いから独立を考え始めました。今は、ディレクター、コンサルタント、企画、学校やセミナー講師など、ファッションを軸に様々な活動をしています。それぞれ全く違う仕事、と思われるかもしれませんが、基本はトレンド分析。そしてそれをどう動かすのか。交通整理のようなものですね。」
講義に向けた資料作りも大事な仕事のひとつ
「教壇に立っているのは母校なので、自ずと学生だった頃の自分についても思い出します。改めて振り返ってみると、実践的で社会人になってから即戦力として役立つことがもっと知りたかった。だからこそ、教え子には夢への最短ルートを教えてあげたいんですよね。上京したての若い子たちにファッションを教えることは、面白さと難しさ、その両方が常に同居しています。ファストブランドのトレンドがどこから流れてくるのか。そもそも流行ってなんなのか。そういったことを知っていくと、街に歩いている人を見るだけで面白く感じると思うので。」
「難しさという面で、ちょっと辛口なことを言ってしまうと、率先して動くことや、ロジカルに話すことが苦手というパターンが多いですね。ガツガツしている意欲的な子が少ない。スマホもパソコンも、今は便利なツールがたくさんあるのだから、もっと貪欲に動いて欲しい。そんな刺激を与えられる存在になりたいです。」
この春に入学したばかりのフレッシュな学生たち
「洋服って、誰もが必要としているもので、そこにお金や時間をかけようが、個性を出すも出さないも自由ですよね。僕はとにかく洋服が好きで、高校生の頃には古着屋でアルバイトしていました。クローゼットにずっと残しておきたいと思うものは、オーラをまとっていて、まるでランドスケープ(風景)のように自分に馴染む服。例えば、COMME des GARCONSに袖を通す瞬間、背筋がピッと伸びる。それはCOMME des GARCONSの服にパワーが宿っているから。だから、それに見合った自分でありたいと思っているんです。」
「独立したばかりの時、少し暇な時間があったので、加圧トレーニングとランニングをはじめました。それまでは運動らしい運動はそこまでしていなかったのですが、自分の性格にはまったのか、あっという間に夢中になって、今では週に3回は走っています。アイディアに煮詰まっている時も、走っているうちに点と点が繋がって、頭がすっきりする。それに、自分の好きなオーラのある洋服を着続けるためにも、身体を整えることが大事なんです。」
父と由縁があった国、エジプトへ。ここでも走る
平日の夜もランニング仲間と楽しく走る
これからについて
「最近は、洋服以外にもアートや映画関係の仕事も増えているので、色んな分野で吸収して、更にいいものが作りたいですね。自分の考える”かわいい”の力で、この世の中をよりよくしていきたい、という想いがあります。教えることは面白いので、いつか教え子と一緒に仕事がしたいですし、その時まで一線でいられるように感性を伸ばしていきたいです。世界中で走ってみたいと思っていますが、特に気になっているのは、キューバ、メキシコ、エチオピアです。」
ADAM SU KEY
平山 宙歩
Instagram @yuhohirayama
アパレル企業の老舗セレクトショップでチーフMDを務めた後、独立し起業。世界中のトレンドの最前線と向き合いながらレディースブランドのディレクションやコンサルタントを手掛ける流行の仕掛け人。
以前は自分で作っていた名刺。会社を設立し1年半くらいが経ち、デザイン性に富んでいて信頼が増すような社用封筒と名刺が作りたいと思いました。デザイナー業の友人から紹介されたのが、羽車。ブランドのDMや招待状などで、面白いものを作っているよ、と聞きました。表参道のショールームにはじめて行った時、紙のバリエーションと、サンプルの豊富さに驚きました。パラパラと見ていた時に、しっとりとした質感とツヤのある<キュリアス・スキン>に一目惚れ。これだ、と思い、頭の中にはすぐにデザインアイディアが浮かびましたね。会社名の< ADAM SU KEY >のUFOロゴマークを作ったのは、このタイミングなんです。羽車を紹介してくれた友人に依頼し、ロゴマークと、名刺と封筒の入稿データを作ってもらいました。
渡す相手の雰囲気によって色をチョイス
やはりファッションを扱うビジネスですから、請求書や見積書を送る際にも、デザイン性にこだわりたいと思っています。仕上がりはとても満足のいくものでした。カラーサンプルを見ていたら楽しくなって3色作ってしまった名刺は、相手の雰囲気によって渡す色をチョイスします。ケースから取り出す際に、反応してくださる方もいて面白いです。名刺交換の際には、「なんでロゴがUFOなの?」という質問から始まり、それに紐付いて自分の名前を覚えてもらえるメリットがあります。新しい紙や加工などで、また一目惚れするものがあったら、オリジナルアイテムを増やしたいですね。
サイズ | 240×332mm(角2封筒) |
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紙 | HAGURUMA Basic ライナーグレイ 100g |
印刷 | オフセット印刷 |
色 | DIC161(特色指定) |
価格 | 100枚 8,180円 / 500枚 12,400円(+税) データ入稿 |
納期 | 校了後3営業日 |
サイズ | 235×120mm(長 3カマス 封筒) |
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紙 | HAGURUMA Basic ライナーグレイ 100g |
印刷 | オフセット印刷 |
色 | DIC161(特色指定) |
価格 | 100枚 11,820円 / 500枚 14,800円(+税) データ入稿 |
納期 | 校了後3営業日 |