「電化製品を購入したとき、延長保証を付けるかどうか聞かれたことはありませんか?『こちらの製品には1年のメーカー保証が付いていますが、延長保証料を支払えば保証期間を5年に延長できますよ』という感じで。
冷蔵庫に洗濯機、テレビなど、電化製品は長く使うものばかりだからこそ、購入後のアフターサービスが重要です。説明書通りに使っていたのに故障してしまった製品について、メーカー保証の期間が終わった後も、無償で修理を受けられる仕組みを作るのが私たちの仕事。ユーザーがより安心して製品を使い続けることができるよう、延長保証プログラムを提供しています。」
東京・墨田区にあるオフィス。広々とした18階のフロアからは東京スカイツリーが望める
1994年に創業し、いち早く延長保証を日本へと展開したテックマークジャパン。近年では競合他社が増えているが、同社の強みは「長年蓄積してきたデータとノウハウ」だと言う。
「それぞれの製品に合わせた延長保証プログラムを作るには、約半年と時間がかかります。クライアントであるメーカーや販売店と打ち合わせを重ね、製品について分析しなければならないからです。
例えば、あるメーカーから新製品として販売される冷蔵庫の延長保証プログラムを作る依頼がきた場合。私たちには長年蓄積してきた冷蔵庫の故障についてのデータがあるので、そこから新製品が故障する確率を予測し、延長保証の期間や料金を設定します。この設定を正確に行なうことが、安定した延長保証プログラムを提供するには欠かせません。」
特別にしっかり仕切られている顧客情報を扱う部署
社員の未来目標を書き記した25周年ポスター
「私は現在、営業企画・広報チームに所属し、主に会社の広報を担当しています。テックマークジャパンは業務内容が複雑で、周知するのが難しくて。そこで、広告を出すのではなく、メディアに取材してもらうというスタイルをとっています。
日常生活の中で、意外に知られていないのが『故障を防ぐための正しい家電の使い方』。誰もが知りたい情報ですよね?
修理内容を精査する部署の社員は、日々のデータ分析から電化製品を熟知した、家電のプロフェッショナル。テレビ番組や雑誌で家電の使い方について紹介する企画があると、彼らを解説者として呼んでもらうんです。私は取材に同行したり、掲載前の記事をチェックしたりしています。
家電の使い方という身近なテーマから役立つ情報を発信することで、私たちを知ってもらえるといいなと思います。」
「テックマークジャパンはもともと外資系企業。海外の文化を取り入れ、夏と冬にグリーティングカードを取引先へ送っています。取引先とはじっくり関係を築いていく営業スタイルなので、グリーティングカードには社員それぞれが取引先の担当者へ手書きのメッセージを添えてコミュニケーションを深めるよう努めています。」
グリーティングカードのデザインミーティングから発送手配まで同じチームで行なう
「広報業務として、取引先に配るグッズも企画します。毎年、サイズやデザインにこだわって作るカレンダーは、社内外で評判が良く、皆さんデスク周りでご活用いただいているんですよ。最近は25周年記念の企画で、アロマディフューザーなどノベルティを作りました。やはり実用性とインパクトは大事にしていますね。
その他は、社員向けに『日帰りグランピング体験』を企画、開催したり。みんなプライベートな話で盛りがることでお互いの距離が縮まるので、職場以外でのイベントは人間関係を円滑にする役割がありますね。
私は、グッズもイベントも大切なコミュニケーションの一つだと思っています。それを皆さんに楽しんで喜んでもらえると、とてもやりがいを感じますね。これからも会社の潤滑油のような役割として、いろんなアイディアを実行していきたいと思います。」
サイズと形にこだわったオリジナル干支カレンダー
販促物は実用性、インパクトを大事に。25周年記念のアロマディフューザーとタンブラー。
これからについて
「会社の成長のために何をするという目標ではなく、まずは『自分がどうなりたいか』『どんな仕事ができるか』を考え、その目標を達成することで会社に貢献していきたいと思います。具体的な長期目標としては、広報PRの仕事を拡充し続け、いずれは延長保証=テックマークジャパンというイメージを確立することです。」
テックマークジャパン株式会社
東京都墨田区錦糸3-2-1 アルカイースト18階
www.techmark.co.jp
1994年、AIGグループテックマーク・サービセズ・リミテッド日本支店として事業を開始。2019年8月、創業25周年を迎える。メーカーや販売店などクライアントのマーケティング戦略に合わせた延長保証プログラムの設計とコンサルティングを行う。保証対象製品は、家庭用電化製品から情報通信機器、自動車、介助機器、タブレット、電子ギターなど幅広い。
営業部 営業企画・広報チーム
リーダー 小林亜弓
入社10年目。テックマークジャパンの社外周知やノベルティの企画など、主に広報業務を行う。二児の母でもあり、子育てをしながら日々パワフルに仕事をこなしている。趣味は子供が寝ている間に少しずつ進めるアクセサリー作り。自作したイヤリングなどは会社でも身につけている。その他、アコースティックギターは弾き始めて2年。昼休みなどを利用して練習中。
「テックマークジャパンは外資系企業ということもあり、季節の挨拶状は創業当時からずっと大切にしています。長年写真を使用したデザインでしたが、新しく変えようと探していたときに羽車と出会いました。
最初はホームページを見て気になり、表参道のショールームへ行ってみると、紙と加工でシンプルだけど面白いものが作れそう!と感じました。テーマは私が考えていますが、デザインや素材は相談しています。
例えば、花火をテーマにした夏のグリーティングカードでは一枚物の麻のような素材を、昨年のクリスマスカードは25周年迎えるにあたってギフトみたいにリボンを付けた仕様をご提案いただきました」
羽車で作った25周年(左)と夏の花火(右)のDM
20年以上写真を使っていたDM
「当社は取引先とじっくり関係を築いていく営業スタイルなので、グリーティングカードには社員それぞれが取引先の担当者へ手書きのメッセージを添えています。そして、目指すのは、“飾りたくなるグリーティングカード”。毎回テーマを変えて目を引くデザインになるよう考えているのも、取引先で話題になればいいな、という想いからです。
今年のクリスマスカードは、ノルディック柄をニットの絵柄のようなクロスステッチで表現し、テックマークジャパンの新キャラクターであるテックくんとマミちゃんをデザインに入れてもらいました。
仕上がりは社内やお客様にも好評で、最後までこだわって本当に良かったなと思います。毎回悩みますが、その時々のムードやトレンドを取り入れながらグリーティングカードを作っていきたいですね。」